太陽光発電所ネットワーク
講演1 「PV-Rescue(太陽光発電所故障発見隊)の活動と最新の動向」
        加藤 和彦(産業技術総合研究所太陽光発電所センター)                  
(1)太陽光発電システムの基本的説明
・システムの仕組み、
・システムを構成する機器
・住宅用PVシステムの要件;kwhの最大値が重要
・kwhの経済性=kwの経済性+年間発電量+寿命
(2)太陽エネルギーが電力に変わるまでの説明
・セル・モジュール・ストリング・アレイ
  それぞれ I-Vカーブを描く(I;電流、 V;電圧)
・アレイはモジュールの直並列接続;並列接続は電流の足し算、直列接続は電圧の足し算。
・日陰の影響、ストリングが複数に分散して設置していると発電性能は複雑。
・MPPT機能;パワーコンディショナーは最大出力点(I×V)を探して動作させる。
(3)年乖離度の経時変化
・徐々に低下の例
・急激に低下している例
(4)PV-Rescue活動
・PVシステムの健全な発展にシステム性能検査技術が不可欠
・次のデーター計測を実施する
・①アレイのストリングパターンの調査
②アレイの被陰状況と表面温度に関する画点の定点測定
③ストリング毎の電流―電圧の測定
④PVシステム動作点の詳細連続計測
(5)不具合調査事例
・コネクターのはずれ
・パワーコンディショナーの直流地絡による停止頻発(特に雨天時)


講演2 「太陽光発電システムの性能維持について」 
  外谷 富二男(NPO法人ワーカーズエコテック副理事長)  
(1)太陽光発電システムはメンテナンスフリーか
・設置から13年を経過してみて多くのトラブル事例が判って来た。
実際現場は過酷な環境条件故、何が起こるかわからないのが現状。
(2)種々のトラブルの例
・太陽光モジュールに関して
①汚れの発生
   設置後3年以内であれば洗剤で落ちる。
   5年以上経過したものは、ほとんどが洗剤では汚れが落ちず、コンパウンドのようなものが必要。
  ②清掃に専門の業者で2~3万円を要す。 
EVAの剥がれ
   ホットスポットにより半田(融点250度)の流れを生じて半田リボン(線)が乱れた状態になるもの。         ③空気の進入
   気泡が生じて半田リボンにずれを生じた状態になる。 
半田リボンの焼け
・パワーコンディショナーに関して
  ①焼損、落雷による漏電ブレーカー遮断
②小動物進入(蛇、トカゲ?)によるショートで焼損
・その他
  ①(接続箱などの)配管部材の経年変化。破損により雨水の浸入
②インシュロック(配線の止め具)の経年変化による固定配線の乱れ。
材料に樹脂類を使用しない。
③積算電力計
計量法で10年間の使用が限度である。
売電用は持ち主(PV所有者)が負担。
60A以下:1.1万円、60Aを超える:1.6万円。
(3)システムの品質維持には
・3年に一度程度のメンテナンスが必要。
・2~2・5万円位。
・10年保障との関係によって異なる。
(4)PV性能に関する基本事項
・JIS規格
セル表面温度;25度C、・エアマス;1.5、・日照;1000w/M2の条件での発電量を示す。
・設置容量の70~80%出力していればシステムは正常と判断してよい。
最大の発電性能を発揮し、耐久性を重視した設置条件
・システムをパワーコンの最大値に近ずける。
・パワーコンへの入力電圧を高くする。
・方位は真南、傾斜角は30~35度
・ホットスポット要因(陰)を除去する。
(5)基本事項
・発電の温度特性
結晶系シリコンの場合、温度が1度C上昇すると出力は0.4~0.5%低下する。
・エアマス値
赤道直下;1、宇宙(真空);0、日本のエアマス値;1.5(年間何日もない)
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